地震が来たとき、義母はきっと玄関のスリッパのまま外へ出ようとするだろうと思っていませんか。足元の備えが後回しになりやすいのは、あなたの準備不足ではなく、靴が「いつも履いているから大丈夫」と見落とされやすいものだからです。この記事では、避難のときに足元で何が起きるのか、選ぶべき靴の条件、今日から玄関や寝室に置ける備えまで、順番に整理します。
- 義母はスリッパのまま逃げてしまいそう
- 避難用の靴を用意していない
- ガラスや瓦礫を踏むのが心配
- 足が痛くてすぐに靴を履けない
- 何を選べばいいか分からない

義母は普段スリッパで過ごしているので、地震が来たらそのまま外に出てしまいそうで心配です。

玄関にかかとを覆う靴を1足置いておくだけで、その不安はかなり減らせます。今日一緒に確認しましょう。
今日ひとつだけやるなら、玄関に置いてある靴のかかとが覆われているかを見ることです。それだけで、避難時に足を守れるかどうかが大きく変わります。
避難のときに足元で起きる危険

地震の後は、床にガラスの破片や食器の破片が散らばっていることがあります。スリッパのまま歩くと、脱げたり踏み抜いたりして足をケガする危険があります。まず、何が起きるのかを知っておきましょう。
脱げて転倒する
スリッパやサンダルは、走ったり段差を越えたりする動きに弱く、途中で脱げてしまいがちです。足腰が弱い方の場合、脱げた拍子にバランスを崩し、転倒につながることもあります。
ガラスや瓦礫を踏み抜く
底の薄い履き物では、床に落ちた破片を踏み抜いてケガをすることがあります。暗い中では足元がよく見えないため、履き物そのものが体を守る手段になります。
裸足のまま外に出てしまう
とっさのときほど、履き物を選ぶ余裕はありません。玄関に適した靴が置いていないと、裸足やスリッパのまま外へ出てしまう可能性があります。

高齢者の避難に必要な靴と足元の備え方

避難用の靴は、特別なものを新しく買わなくても、条件を満たすものが家にあれば使えます。かかとを覆い、底が厚く、すぐ履けることの3つを満たす靴を選びます。この3条件を覚えておいてください。
かかとが覆われている靴を選ぶ
かかとが出ているサンダルやミュールは歩いているうちに脱げやすく、避難には向きません。スニーカーやかかと付きの防災用スリッパなど、足全体を包む形を選びましょう。
底が厚く踏み抜きに強いものを選ぶ
底が薄いと、ガラスや釘を踏んだときに足に届いてしまいます。踏み抜き防止のインソールが入った靴や、底のしっかりしたスニーカーを選んでおくと安心です。
迷わずすぐ履ける形を選ぶ
ひもを結ぶタイプは、あわてているときほど時間がかかります。マジックテープや伸縮素材など、腰をかけたままでも短時間で履ける形が向いています。
今日から用意できる足元の備え

靴の条件が分かったら、次は「どこに置くか」を決めておきます。玄関だけでなく、寝室にも1足置いておくことが、夜間の地震への備えになります。今日決められることから始めましょう。
玄関に避難用の靴を置く
日中の地震では、玄関からすぐに履ける靴があるかどうかが分かれ目になります。普段使いの靴の中から、条件に合うものを1足、取り出しやすい場所に置いておきましょう。
寝室にも1足置いておく
就寝中に地震が起きると、暗い中を裸足やスリッパのまま玄関まで歩くことになりかねません。寝室のベッドや布団のそばにも、履きやすい靴を1足備えておくと安心です。
持ち出し袋に靴下と中敷きを足す
持ち出し袋の中身は薬や食料に目が向きがちですが、予備の靴下や中敷きも忘れずに入れておきましょう。持ち出し袋の中身全体は足の弱い高齢者の持ち出し袋の中身にまとめています。
- 玄関に置くかかと付きの靴
- 寝室に置く予備の靴
- 持ち出し袋用の予備の靴下
- 踏み抜き防止インソール
- 脱ぎ履きしやすい中敷き
靴を履く時間を短くする工夫

足腰が弱い方の場合、靴を履くという動作そのものに時間がかかります。座ったまま履けるかどうかで、避難にかかる時間が大きく変わります。履く動作そのものを工夫してみましょう。
靴ひもよりマジックテープを選ぶ
結ぶ動作が難しい方には、マジックテープで留めるタイプが向いています。力を入れずに調整でき、履き口が広いぶん足も入れやすくなります。
腰をかけたまま履ける高さに置く
床にしゃがんで靴を履くのが難しい方もいます。玄関の上がり框や椅子に腰をかけたまま手が届く高さに、靴を置いておくと動作が楽になります。
靴べらを近くに用意する
かかとを入れる動作は、指先の力が弱いと時間がかかります。玄関に靴べらを常備しておくだけで、履く時間を短縮できます。
よくある質問

避難時の靴と足元の備えについて、よくある疑問をまとめました。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。体の状態に合わせて、無理のない範囲で備えてください。
普段履いている運動靴でも代用できますか
かかとを覆い、底がしっかりしている運動靴であれば代用できます。特別な防災靴を新調する必要はなく、まずは家にある靴で条件に合うものを探してみましょう。
サンダルは避難のときに使えますか
かかとが出るサンダルは脱げやすく、避難には向きません。どうしても手元にサンダルしかない場合は、靴下を厚めに重ねるなどして、できる範囲で足を保護してください。
足がむくみやすいときの靴選びはどうすればいいですか
むくみがある場合は、マジックテープなどで幅を調整できるタイプを選ぶと、時間帯による足のサイズの変化にも対応しやすくなります。かかりつけ医やケアマネジャーに相談しながら選ぶと安心です。
防災用の靴はどこで買えますか
ホームセンターやインターネット通販で、踏み抜き防止インソール入りの防災用シューズやスリッパが販売されています。普段履きにも使えるものを選ぶと、押し入れで眠らせずに済みます。
靴はどのくらいの頻度で見直せばいいですか
ゴムの劣化やサイズの変化があるため、年に1回、家の備蓄を点検するタイミングに合わせて靴の状態も確認しておくと安心です。
まとめ

足元の備えは、後回しにされやすいぶん、整えておくだけで安心感が大きく変わります。かかとを覆い、底が厚く、すぐ履ける靴を玄関と寝室に1足ずつ置いておくことが、義母と2人でも慌てずに動くための備えになります。完璧を目指さなくても構いません。まずは玄関の靴を1足、確認するところから始めましょう。
- スリッパは脱げて踏み抜きやすい
- かかとを覆い底が厚い靴を選ぶ
- 玄関と寝室に1足ずつ置いておく
- 持ち出し袋に予備の靴下を追加
- マジックテープで履く時間を短縮
- 年に1回、靴の状態を点検する
今日は、玄関にある靴のかかとを確認してみてください。費用はかかりません。もし合う靴がなければ、防災用の靴を検討するところから始めましょう。


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