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【寝室だけ先に】高齢者がいる家庭の家具固定 まず倒れない場所から

高齢者がいる家庭の家具固定は寝室から始めることを伝える記事のアイキャッチ画像 在宅避難の備え

足腰の弱いご家族と暮らしていると、「地震のとき、家中の家具をすべて固定しなければ」と考えて、かえって手が止まっていませんか。家じゅうの対策を一度にやろうとすると、時間もお金もかかり、結局どこから手をつけていいか分からなくなってしまいます。実は、最初にやるべき場所は1つだけです。それは家族が最も長い時間を過ごし、逃げるのに時間がかかる「寝室」です。この記事では、寝室だけを先に安全にするという考え方と、高齢の家族がいる家庭が今日からできる家具固定の具体的な手順を順番に解説します。

家具固定でつまずくところ
  • どこから手をつけるか分からない
  • 賃貸で壁に穴を開けられない
  • 金具を選んでも取り付け方が不安
  • 家じゅうやろうとして疲れてしまう
義母の避難に悩む読者のイラストアイコン
読者

防災の本を読むと「家具は全部固定しましょう」と書いてあって、うちは義母の部屋もリビングも家具が多く、どこから手をつければいいか分からず後回しになっています。

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管理人

全部を一度にやる必要はありません。まず義母さんが眠っている寝室だけ、今週中に見てみませんか。一番長い時間を過ごし、夜中は逃げる時間もない場所だからです。

家具固定は、家じゅうを完璧にする作業ではありません。まず寝室だけを先に安全にすれば、夜間の地震で最も命に関わるリスクを大きく減らせます。読み終えるころには、今日どこを見て、何を買えばいいかがはっきりしているはずです。

寝室の家具固定を最優先にする理由

なぜ「まず寝室」なのか、その理由を先に知っておくと、限られた時間とお金の使いどころが見えてきます。寝室は1日のうち最も長く過ごす場所であり、しかも地震が多い夜間は逃げる時間そのものがありません。ここでは、多くの家庭が見落としがちな3つの理由を見ていきます。

夜間の地震は逃げる時間も明かりもない

就寝中に大きな地震が起きると、暗闇の中で状況を把握できないまま、数秒で家具が倒れてくることがあります。杖歩行のご家族であれば、とっさに体をかわすことはさらに難しくなります。

停電で照明も使えない状態を想定すると、倒れる前に固定しておくことが、避けるより確実な備えになります。

高齢者は1日の多くを寝室で過ごす

足腰が弱く外出の少ないご家族は、日中も含めて寝室や布団まわりで過ごす時間が長くなりがちです。地震はいつ起きるか分からないため、寝ている時間だけでなく日中の在室時間も考える必要があります。

リビングより先に寝室を優先する理由は、単純に「そこにいる時間が長いから」でもあります。

寝室は範囲が狭く対策しやすい

家じゅうの対策は費用も手間もかかりますが、寝室1部屋なら、家具の数も限られ、休日の半日ほどで終えられます。まず1部屋だけ終わらせるという小さな達成感が、家じゅうの対策を続ける力にもなります。

「全部は無理でも、寝室だけなら」と思えることが、対策を止めないための一番の工夫です。

寝室を最優先にする理由
  • 夜間は逃げる時間がない
  • 停電で明かりも使えない
  • 在室時間が長い
  • 1部屋なら対策しやすい

理由が分かったところで、次は実際にどう固定するかを具体的に見ていきましょう。

高齢者 避難 一人で 無理 と思う前にできる家具固定の方法

「一人では避難させられない」という不安の多くは、家具が倒れて逃げ道をふさぐ状況を想像してのものです。家具そのものを倒れなくしておけば、逃げ道をふさがれる心配が先に減ります。ここでは、寝室で使いやすい3つの固定方法を紹介します。

L字金具で壁にしっかり固定する

最も確実なのは、L字金具を使って家具の背面を壁の柱にネジで固定する方法です。タンスや本棚など、背の高い家具に向いています。壁の下地(柱や間柱)がある位置を確認してから取り付けます。

下地の位置が分からない場合は、下地探しの道具を使うか、ホームセンターで相談すると教えてもらえます。

つっぱり棒は天井の強度を確認して使う

賃貸などで壁に穴を開けられない場合は、天井と家具の間に取り付けるつっぱり棒タイプが使えます。ただし天井の強度によっては効果が落ちるため、天井裏に梁や下地があるかを確認してから設置してください。

家具の奥側(壁に近い側)に取り付けると、手前に倒れる動きを抑えやすくなります。

転倒防止マットや粘着ジェルを併用する

テレビや小型の棚には、家具の底面に貼る転倒防止マットや粘着ジェル式の固定具が手軽です。工具を使わずに設置でき、賃貸でも使いやすい方法です。

大きな家具にはL字金具やつっぱり棒と組み合わせて使うと、より安定します。

家具の種類別の固定方法
  • タンス・本棚→L字金具
  • 賃貸の壁→つっぱり棒
  • テレビ・小型棚→粘着マット
家具の種類に合わせたL字金具・つっぱり棒・粘着マットの使い分けを示す図解
家具の種類に合わせた固定方法の選び方です。組み合わせるとより安定します

寝室のレイアウトで避けたいこと

家具を固定するだけでなく、ベッドや布団のまわりの配置そのものを見直すと、被害をさらに減らせます。ここでは、寝室のレイアウトで気をつけたい3つのポイントを紹介します。

ベッドや布団の近くに背の高い家具を置かない

タンスや本棚は、倒れても体に届かない位置に配置し直すのが基本です。固定していても、地震の揺れ方によっては想定より倒れ込むことがあります。

どうしても近くに置く必要がある場合は、固定を二重にするか、軽いカラーボックスなど背の低い家具に入れ替えることも検討してください。

窓ガラスや額縁の飛散を防ぐ

寝室の窓や壁の額縁は、飛散防止フィルムを貼る、または枕元から離した壁面に掛け直すだけで安全性が上がります。ガラスの破片は暗闇の中で特に危険です。

額縁や時計など落下しやすいものは、寝ている位置の真上を避けて配置してください。

枕元に懐中電灯と靴を置いておく

固定を終えたら、停電時にすぐ使える懐中電灯と、割れたガラスの上でも歩ける靴を枕元に用意しておきます。暗闇で足元が見えないまま動くこと自体が、転倒やけがの原因になります。

スリッパよりも底のしっかりした靴のほうが、破片から足を守れます。

寝室でやってはいけない配置
  • 枕元の真上に額縁や時計
  • ベッド脇に背の高い家具
  • 窓のすぐそばに寝床

賃貸や壁に穴を開けられない場合の工夫

持ち家でなくても、壁に穴を開けない方法だけでも、組み合わせれば十分な効果が見込めます。ここでは賃貸でも取り入れやすい工夫を紹介します。

突っ張り式の器具を優先的に使う

賃貸では、ネジ止め不要のつっぱり棒式やポール式の固定具が基本の選択肢になります。天井の強度が心配な場合は、管理会社や大家さんに確認してから設置すると安心です。

退去時に原状回復が必要な物件でも、つっぱり式なら取り外しが容易です。

粘着マットは定期的に貼り替える

粘着ジェル式のマットは、ホコリが付着すると粘着力が落ちるため、半年に一度を目安に貼り替えると効果を保てます。掃除のタイミングで一緒に確認する習慣にしておきましょう。

床の傷みが心配な場合は、家具の下に保護シートを敷いてから設置する方法もあります。

配置替えだけでもリスクは減らせる

固定具を使わなくても、背の高い家具をベッドから離す、扉が開く方向を確認するだけでも被害は減らせます。お金をかけずにできる対策として、まず配置から見直してみてください。

費用をかけられるタイミングで、少しずつ固定具を足していく進め方で十分です。

よくある質問

最後に、高齢者がいる家庭の家具固定について、寄せられることの多い質問をまとめました。気になる項目だけ読んでいただいて構いません。うちの寝室に置き換えながら読んでみてください。

賃貸でも壁に穴を開けずに固定できますか

できます。つっぱり棒式の固定具や、床に貼る粘着マットを組み合わせれば、壁に穴を開けなくても十分な効果が見込めます。天井の強度だけは事前に確認してください。

寝室以外はいつ対策すればいいですか

寝室が終わったら、次は玄関やリビングなど、日中に長く過ごす場所を優先します。すべて一度にそろえる必要はなく、月に1か所ずつでも進めれば十分です。

つっぱり棒だけで本当に効果がありますか

天井にしっかり圧着していれば一定の効果はありますが、単体よりも粘着マットや家具の配置替えと組み合わせるほうが安定します。天井の強度に不安がある場合は、業者に相談する方法もあります。

家具固定は自分でできますか。業者に頼むべきですか

市販の固定具の多くはドライバー1本で取り付けられ、自分で対応できます。高所の作業や大型家具の移動が不安な場合は、無理をせず自治体の高齢者向け支援制度や業者に相談してください。

寝ている位置を変えるだけでも意味はありますか

意味があります。固定具をすぐに用意できない場合でも、背の高い家具から離れた位置に布団やベッドを移すだけで、下敷きになるリスクを減らせます。今日からできる対策として有効です。

まとめ

家具固定は、家じゅうを一度に完璧にする必要はありません。まず寝室だけを先に安全にすることで、夜間の地震という最も危険な場面のリスクを大きく減らせます。L字金具、つっぱり棒、粘着マットを家具の種類に合わせて使い分け、レイアウトも見直せば、賃貸でも十分な対策ができます。

この記事の振り返り
  • まず寝室だけを先に対策
  • タンス・本棚はL字金具
  • 賃貸はつっぱり棒と粘着マット
  • 背の高い家具は寝床から離す
  • 枕元に懐中電灯と靴を用意

とはいえ、今日すべてを終える必要はありません。まずは寝室に入って、義母さんの布団やベッドの周りを見渡し、倒れてきたら届く位置に背の高い家具がないかだけ確認してみてください。それだけでも、次に何を固定すればいいかが見えてきます。寝室という小さな範囲から始めれば、家じゅうの対策も無理なく続けられます。高齢の家族がいる家庭の備えについて、このブログではこれからも具体的な手順をお伝えしていきます。

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